2004年5月28日金曜日

前向きなようで後ろ向き



鬼の霍乱とでもいうのか、定時に起きたら身体が動かず、ちとビビる。


復活したので、昨日の続きを。


ライターを初めてから今年で10年。


あっという間の出来事というような気もするし、まだまだこれからという気もする。


文章を書く仕事に就きたかった。それがライターに飛びついた理由の一つだが、本当は小説家になりたいと思っていた。


ところが。


16歳になったときに、その方針をがつんと変えられるようなモノと出会う。


それは非常に凡庸な恋愛小説で、ストーリーがどうとか、キャラクターがどうとか、そういったところはどうもしっくりこなかったのだけれど、とにかく表現描写力がすごかった。


そこにある文章を読むだけで、頭の中にストーリーのイメージがどんどん出来ていく。


心を振るわされた後、松井は小説家への道をあきらめた。


「この人にはかなわない」と。


これが良かったのか悪かったのかはわからないけれど、今、松井のいる場所はそうそう悪いモノじゃないと思っている。


もし、あきらめないでそのまま進んでいれば、とか。


もし、あの人の本に出会わなかったら、とか。


そういうのはなんぼでも出てくる。


でも「ま、こんなもんだろう」って認識でいい。


いまは、しがないライターでいいんだ、と。








でもね。


ちょっと前に、その人が結婚してるの知って、ものすげえショックだったの。


ちっくしょぉ。





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