鬼の霍乱とでもいうのか、定時に起きたら身体が動かず、ちとビビる。
復活したので、昨日の続きを。
ライターを初めてから今年で10年。
あっという間の出来事というような気もするし、まだまだこれからという気もする。
文章を書く仕事に就きたかった。それがライターに飛びついた理由の一つだが、本当は小説家になりたいと思っていた。
ところが。
16歳になったときに、その方針をがつんと変えられるようなモノと出会う。
それは非常に凡庸な恋愛小説で、ストーリーがどうとか、キャラクターがどうとか、そういったところはどうもしっくりこなかったのだけれど、とにかく表現描写力がすごかった。
そこにある文章を読むだけで、頭の中にストーリーのイメージがどんどん出来ていく。
心を振るわされた後、松井は小説家への道をあきらめた。
「この人にはかなわない」と。
これが良かったのか悪かったのかはわからないけれど、今、松井のいる場所はそうそう悪いモノじゃないと思っている。
もし、あきらめないでそのまま進んでいれば、とか。
もし、あの人の本に出会わなかったら、とか。
そういうのはなんぼでも出てくる。
でも「ま、こんなもんだろう」って認識でいい。
いまは、しがないライターでいいんだ、と。
でもね。
ちょっと前に、その人が結婚してるの知って、ものすげえショックだったの。
ちっくしょぉ。
0 件のコメント:
コメントを投稿