iNSIDEより。
韓国のお話です。
ゲーム内における正しい言葉のあり方を指導するのが実務委員会の活動内容。正しい言葉を学べる学習ゲームを作成するほか、オンラインゲームにおける、プレイヤー同士の悪口やフィルターをすり抜ける不適切な表現に関しても指針を作成。ゲームメーカーのフィルタリングの助けとするとしています。また、ゲーム用語辞書の作成や正しい言葉を使うキャンペーンなども行っていく予定とのことです。
http://www.inside-games.jp/news/285/28524.html
正しい言葉を学べる学習ゲーム、というのはシリアスゲーム的な展開になるのかな? 韓国におけるシリアスゲームの現状というのも、がっちり調べてみたらおもしろいかも。
さて本題。
プレイヤー同士の悪口は………どうしても対人戦、あるいは協力プレイのゲームだと悪口は出てきてしまうので、それをどういう風に制御していくのかが今後の課題なのかな。
顔をつきあわせての距離感では、「おまえふざけんな、死んじゃえボケ」とか、クリティカルな人種差別発言なんてなかなかいえるもんじゃない(たまに言う奴もいるけど)けど、オンラインゲームとか、インターネットを介してだと「あ、そこまで言っちゃうんだ」というシチュエーションはままあるわけで(別にゲームに限った話ではなく)。
それを「ゲームの中だから」、「インターネットの中だから」いいじゃん、っていうお話でもないので、たぶんこういう話になってきてるのかな、と。
そういった試みを「バカじゃないの?」と一蹴することよりも、「ゲーム側がこういう試みをしなければならない現状」を深く考えないといけないと思うんだけど……。
そもそも、他人様を面罵するのは良くないよ、って教えるのは親をはじめとした周りの環境による「しつけ」のレベルのお話であって……って、そうか。韓国ではゲームが「環境」になりつつあるのか。
顔を付き合わせないコミュニケーションに対する教育をどのように行っていくのかは、すごい難しい問題(顔を付き合わせないコミュニケーションが存在する前に大人になった人たちが、そういった教育を行うわけだから)だと思うけど、日本でも現時点でその教育不足による問題が顕著化しはじめてると思う。
出会い系サイト云々の犯罪もそうだし、ブログの炎上騒ぎもそうなのかな。
日本も早いところ、オンラインコミュニケーションに対するリテラシー教育を始めないともっといろいろな事件が起きてくるのでは(具体的には、携帯電話を持ち始める小学校4年生~6年生の間にやらないとまずいと思う)。
話がそれたので、本筋に戻す。
オンラインゲームの中での不健全な(というよりも、不快な)チャットに対してのアプローチとして、「この人に不快なことをされました」とサービス提供企業に通報して、その企業が随時対応していく方法と、プレイヤーが不快な人間とのコミュニケーションをシャットアウトする方法(プレイヤー側がフィルターを作る)が現在の主流になっている中で、「そもそも不快なことを言わないようにしましょうよ」という根本的なアプローチをやるのは画期的なことだと思うのだけれども。
企業の随時対応とプレイヤーからの自発的なシャットアウト方法を採用しているものにXbox 360のオンラインサービス、Xbox Liveがある。おいらの体感的なことなので、正直どのくらい効果がでているのかはわからないけれども、最近は暴言をぶちまけるプレイヤーに出会う回数が減ってきたような気がする。
HALO2の頃は正直うんざりするほどそういうのに出会っていたのだけれど、最近はそうでもないような。
これは、マイクロソフトの企業努力のたまものか、それともプレイヤーのリテラシーが勝手に上がっていったのか、どっちなんだろう。
いずれにせよ、ゲーム産業振興院が具体的にどんなアプローチをやって、それがどういう形で波及していくのか、今後も見ていきたい。
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