2006年4月22日土曜日

日本はプロゲーマーを成立させられるのか?






現在、秋葉原UDX4Fの施設「先端ナレッジフィールド」でゲーム関連事業のプロデューサーを務めている。ミッションとしては「ゲームと秋葉原を軸にした新産業の創出」になるわけだが、自分なりの無理やりな解釈で「ここでプロゲーマーを作りましょう」とぶち上げた。今のところの目標は、しっかりとした事業計画を立てて、それから運営組織を作り上げていくこと。

まだまだ動き出して間もないプロジェクトだし、実際のところ事業化のところまでこぎつけられるかどうか、わからないところも大いにあると思われる。ただ、これもある種の実証実験のひとつだろう、と思うことにして、記録がてらテキストを残していくことにする。







まずは「プロゲーマーとは何か」という根幹の議論が必要になってくると思われるが、自分では、こういう定義にした。

「プロゲーマーとはゲーム関連のビジネスを推進するプロフェッショナルのゲーマーである」

韓国や、欧米ではゲームが上手で、大会で優勝して賞金を獲得する人々をプロゲーマー、あるいはe-sportsアスリート、と呼ぶ流れがあるのは重々承知している。もともとは、自分はそっちの方面でプロゲーマーを作り出したい、と考えていたのだが、日本におけるプロゲーマーの事業を構想するにあたり、いろいろな問題に直面してしまった。

まず、「ゲームが競技として未成熟」であること。

(この場合の「ゲーム」はコンシューマ、アーケード、PC、それぞれのことを含んだゲーム、だ)

そして、「プロゲーマーに将来がない」こと。正確に言うならば「日本でゲーム競技の賞金を獲得しつづけるプロゲーマーを作り出したところで、将来の保証がなんらできない」ということになる。これは、日本に限った話ではないだろう。

続いて、「ゲームメーカー、ゲーム運営企業、プレイヤーの三者が得をする仕組みを考えなければならない」こと。

最後に「多くのゲーマーが社会的に未成熟であるがゆえに、社会的な地位が得られない」こと。

そこで、どういう形で「プロゲーマー」のシステムを作っていくか、問題を一つ一つクリアにしていくためにはどういった動きをとっていけばいいのかを考え始めることにした。




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